教科書、原則デジタル化を 平井担当相「時代の要請」

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kalhhによるPixabayからの画像

あー、やっぱり出ましたか。

世の流れ、バリアフリー化ですかねえ、「教科書の電子書籍化」。


2020/10/6の共同通信の記事です。

平井卓也デジタル改革担当相は6日の閣議後記者会見で、小中学校で使う教科書を原則デジタル化すべきだとの考えを示した。2日に河野太郎行政改革担当相を交えた3者会談を行い、萩生田光一文部科学相に提案。国が進める1人1台のパソコン配備などの環境整備を前提に「デジタルファーストは時代の要請だという共通認識を持てた」と明らかにした。平井氏は記者会見で、子どもたちが端末に習熟するきっかけになるとの期待感を示した上で、教科書を「何冊も抱えて移動するよりはパソコン1台のほうがいい。効率性を考えたときにプラスだ」と説明した。
出典:共同通信社「教科書、原則デジタル化を」平井担当相「時代の要請」2020/10/6より 


教科書のデジタル化を「フォント」から考えてみる

少し前に、モリサワというフォント(書体)メーカーの営業さんと話していた時に、この話題になったことがあります。

お聞きになったことがあると思いますが、UD(ユニバーサルデザイン)フォントの今後について話していました。

「今後の展開としては、やっぱりウェブとか?看板、案内表示とかですかね?」と話を振ると、

「それもそうなんですが、今は教科書に力を入れています。」と返ってきました。

教科書?ちょっと意外な返事だったのですが、この記事で納得しました。





UDフォントは誰にでも読みやすく、意味を間違って捉えないようにするための工夫がなされているフォントです。

教科書はこの「誰にでも読みやすく、意味を捉えやすい」が非常に重要です。

各フォントメーカーはバリアフリー対応のフォントの開発・普及に力を入れています。

見る、読むほうでのバリアフリー化は「色の使い方」が先行しましたが、ここ数年、文字の可読性や視認性、判読性にも注目が集まっています。



タブレットで読むのであれば、フォントを選べるようにすると読みづらさを解消できます。

当然、学習効果も上がるのではないでしょうか?



さらに、フォントメーカー側からすれば、印刷物などへ使われる想定だけでは限界があります。

搭載されるPCの数に限りがありますからね。

教科書に採用となれば、かなりの上積みが期待できるでしょうから力を入れるのもうなずけます。



検討課題とか

思ったのですが(大それたことを考えたのではありません)、子どもの体(目とか脳とか姿勢とか)に及ぼす影響ってないのでしょうかね?

長い時間、画面を見続けることによって起こる問題とかはどうなのでしょう?



あと、家庭学習時はどうするのか?とか。

学校にいる間はPCが用意されているので良いとしても、子どものいる全家庭がPCを用意できるかと言えば・・・

ただでさえ、子どもの貧困率が問題になっているのに、教育格差がさらに広がるようになりませんかね?



なんとなく「時代がそうだから」では済まない面もあるように思います。

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