学生時代にずいぶん読みました。
井上ひさし作品。
「東京人 11月号」は、「井上ひさしの創造世界(ユートピア)」です。





こんにちは。
かずひろ@印刷屋さんです。

劇作家として、小説家として。
作品を読んでいて、お話の中に引き込まれるという感覚がありました。
間違いなく最高峰のストーリーテラーであったことは間違いありません。


東京人 11月号 井上ひさしの創造世界(ユートピア):431 (2020年10月02日発売)

井上ひさしさんと言えば、劇作家として名高い方です。
「東京人 11月号」でも多くの演劇関係者が寄稿なさっています。
私ぐらいの世代には、ひじょうに馴染みのある作家です。


そしてもう一つ、井上ひさしさんと言えば、よく指摘されるのが「諧謔の精神」。

諧謔とは?
辞書を引くとこのようにあります。
「こっけいみのある気のきいた言葉。しゃれや冗談。ユーモア。」

井上ひさしさんの魅力とは、まさにしゃれの効いた表現や、ユーモアあふれる作品にあります。
私などは、劇は観たことがないのですが、お名前はよくしっていました。
どちらかというと、小説で井上ひさしワールドを堪能させてもらったクチです。

ひねりの効いたユニークさは他では味わえない極上の読み物でしたね。
まだまだ、これから多くの人に味わってもらいたい作品ぞろいです。

関連記事:おススメ歴史小説 井上ひさし『不忠臣蔵』 読後感想です。

井上ひさしの魅力―声に出して読みたい文章

でも、やっぱり、その真骨頂は「声に出して読みたい あの言葉、あのセリフ」ということでしょう。

演劇で上演される作品ということは、セリフが重要なわけですよね。
当然、音読されたときに読み手、聞き手に響くことが大事。

たしかに、井上ひさしさんの作品はセリフのテンポが良く、心地よいのです。
小難しい言い回しもないので、読みやすく理解もしやすい。
コレ、とっても大切なことだと思います。

読み手の心に訴えるためには、まずは分かりやすいというのが必要ですから。

井上作品に出合ったら、ぜひ一度、音読してみてください。
私の言っていることがお分かりになると思います。





実に多作の作家

「東京人 11月号」に載っていた井上ひさしさんの作品リストを見て驚きました。
実に作品数が多い。
なにやら「筆が遅い人」とのイメージが強く、作品数もどれほどなのか?と思っていました。
なんのなんの、とんでもなく多作な作家さんだったのですね。

おっといけない、井上ひさし論ではないですね。
「東京人 11月号」の紹介をしましょう。

この膨大な作品群が、年代・テーマごとに分類されているのが素敵です。
これから井上ひさし作品を読んでみようという人には、大変に参考になる資料ですね。


とっても魅力的な「メモ書き」の数々

「東京人 11月号」でも本人のメモ書きの写真が紹介されていますが、私も展示会で実物を拝見したことがあります。

独特の字、丸ゴシックを思わせる手書きの文字に何とも言えない魅力があります。
そのまま、手書きフォントとして使えそうな。

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前月号:歴史と記憶をたどる旅『東京人:2020年10月号』東京暗渠散歩


東京人 11月号 井上ひさしの創造世界(ユートピア):431 (2020年10月02日発売)



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